2014年8月17日日曜日

海外研究生活 現地編15 ~アメリカでキャンプ~

帰国間際、キャンプを楽しんできました。

アメリカの州立公園で自己責任でキャンプ!といっても、
私たちも当初、どうすればいいか諦めていたのですが、
実際のところ、かなり簡単でしたのでまとめてみます。

観光旅行くらいでは、物品的にもキャンプはつらいかもしれません。
しかし、キャビンやコテージなども利用できるので敷居はぐっと下がります。

今回はテントを使った、一般的なキャンプで説明します。
簡単に目次を。以下の流れで記載します。

  1. 準備すべき物品
  2. キャンプサイトの予約
  3. キャンプ場の特色や違い
  4. キャンプでの調理、食事

1.準備すべき物品

まず、寝るとき。
テント、寝袋、ダンボール、ブランケット、ランタン、ライト

私たちはテントと寝袋はスポーツ用品店で買いました。
3人用で70ドル。約7000円。


テントにもランクはあると思うのですが、十分でした。

寝袋はWalmartで1つ15ドルくらいで購入。
一応、0℃まで耐えれるらしい寝袋。怪しいけど (笑)

ちなみに、テントと寝袋2つ、無料で預けられるサイズのスーツケースの片側に
収まりきったので日本に持ち帰りました。いけます。

ダンボールは重要。
テントの床に敷きます。保温、砂利や地面の凹凸に対するクッション、
雨の時に床面に雨水が滲んできた時の吸湿。かなり助かりました。

Walmartでも、どっかの店でも、頼めば無料でくれます。
私たちの場合は、Walmartの裏に言ったら、いかにも廃棄物で畳まれ並んでたので、
そこからいくつかいただきました。

ブランケットは、夏でも普通に夜は寒いので、安物の寝袋だけでは心配。

ランタンとライトは証明設備なんて完備されていないので、
夜、トイレやシャワーを浴びに移動するだけでも必要です。
私たちはライトはあったので、電池式のLEDランタンも9ドルで購入。
結構安く売ってます。

ちなみに、温水シャワーは完備。トイレに併設なので、清潔感は場所によってまちまち。
ここらへん、たくましく生きていくしかないが、そんなに困るようなことはなかった。
お湯のやる気がまちまちなのも目を瞑るしかない。

次に食べるとき。

外でBBQする感覚で紙皿や調理器具、炭 (チャコール)、網を準備すればOKです。
ピクニックテーブルは必ず1サイトに1台はあるので不要かもしれませんが、
アウトドア用の折りたたみのいすがあれば、格段に助かります。


私たちが準備したBBQでの火周り。
チャコール (調理用) とファイヤーウッド (キャンプファイヤー用)、そして着火オイル。
移ってませんが、もちろん火バサミも。

右側の円筒で囲まれたファイヤーサイトは指定です。
そこで火を燃やして、鉄格子のような網を下ろして、
その上に新しい網やなべを置くことになります。

ファイヤーサイトの片付けは基本的に不要です。
燃えカスが残っているときもありましたし、どちらにしても焼き尽くしてしまいますし。

他にはカセットコンロとクーラーボックスがあると、めっちゃ楽です。
私たちは知人から借りました。カセットコンロはコーヒーや簡単な調理に最適です。


2.キャンプ場の予約

適当にとまれば良いって物じゃないキャンプ。
実際に予約してみて驚きましたが、ロチェスターでキャンプは超人気レジャー。
1週間前とかに予約を試みようものなら、人気の州立公園は完売です。

さて、予約はインターネット経由です。

たとえば、ロチェスターがあるニューヨーク州だと、
ニューヨーク州立公園のホームページに移動して行う。

まず、行きたい地域を選ぶ。

例としてフィンガーレイクの地域を選ぶとたくさんのキャンプサイトが地図で分かる。

あとは、行きたい州立公園を選んで、キャンプの予約サイトに行けばOK。
宿泊したい日付を選んで、宿泊したいキャンプサイトを選ぶ。
場所によって異なるが、1サイト1泊で15~20ドルくらい。
コンセント付のサイトもあって、そこは1サイト1泊で20~25ドルくらいになる。

その後、事前チェックインの入力案内のメールが届くので、
宿泊人数と宿泊者情報、車両台数と車両情報、ペットの有無、
設置キャンプ備品 (テント、キャンピングカーなど) といった情報を登録する。
この登録をして最後の用紙をチェックインのときに持っていけば、かなり手間が省ける。

2泊以上しなければ予約できないところも多い。
1世帯がちょっと楽しむのであれば気にすることはないけど、
何世帯もの家族が横並びのキャンプサイトで楽しもうと思うと、
けっこう前々からの計画が求められます。

当日は、入り口すぐのコンタクトオフィスに行って、チェックインをするだけ。
控えのプリントアウトした資料を忘れずに。
内容の再確認と、駐車車両用のタグをもらって完了。

帰るときは、チェックアウトを求めるとこと、求めないところはばらばら。
求めても、きっちりオフィスまで来るようにもとめるところもあれば、
簡易ポストに車のタグを放り込むだけでOKなところもある。
どちらにしても、そんなに手間でもないし、複雑でもない。


3.キャンプ場の特色と違い

キャンプ場 (州立公園) の人気を左右するのは、
キャンプ+αの “+α” が重要だと思う。それしか見当たらない。

その、“+α” は簡単な装備で遊べる何か。
スイミングだったり、トレッキングだったり。


こんなに分かりやすく川遊びが出来るようなところは人気。
(写真はストーニーブルック州立公園)

そして、トレッキングコースが完備されていて、滝を眺めながらハイキングを楽しめるのも人気。

他にも、川で遊べないが、しっかりとした遊泳プールを設置している州立公園も人気。

一方で、人気がないのは、スイミングやトレッキングができず、
一定以上の準備をしないとただキャンプしかできない州立公園。

一定以上の準備を必要とするのは、フィッシングやクルージング、サイクリング。


以前、ロチェスターの日本人5世帯の大人数でキャンプに行ったときの一幕。
フィッシング道具を持っていれば、あっという間に楽しめる。
ブルーギルをちょっと釣るだけでも、子供たちはキャピキャピしている。
(本当に子供にとっていい教育だと思う。)



ロチェスターで知り合った、アメリカ人ご夫婦に招待してもらった、
プライベートボートでのオンタリオ湖クルージング。

さすがに、クルージングまでいくのは相当ハードルが高そうに見える。
ナンバープレート代わりになるライセンスも必要だし、
車でボートを牽引する必要もある。

サイクリングは準備して、運びさえできれば、相当楽しいと思う。

他にも、キャンプ場には2種類のサイトがあるように感じてます。
開放型か、プライベート型か。


私が思う開放型。隣のサイトと境目がありません。
キャンプサイト番号の札が立っているだけ。

プライベートはないので、隣同士、何をやっているかオープンです。
他にも軽装備で行った私たちと対照的に、写真奥に写るキャンプトレーラー。
結構、ステータスの差を見せ付けられます (笑)

次にプライベート型。


区画ごとの間にある程度の木が立ってます。
ここだと隣の目は余り気になりません。

どちらになるかは、分かりません。経験で覚えていくしかないかな。
どちらも一長一短ですが、周りの目を気にするのは日本人くらいなので、
堂々と自分たちの思うようにキャンプを楽しめばいいのだと思います。


4.キャンプでの調理と食事

準備すべき物品のところに必要物品は書きました。
注意すべき点は就寝前に必ず火を始末すること、深夜にたまに見回りがきます。
そのときに火をつけっぱなしで寝ようものなら、そりゃ怒られるはずです。

あと、寝るときは必ず食べ物は全て車の中に片付けること。
夜間に動物が襲ってきます。

さて、基本的に何かを焼いて食べます (笑)
スーパーで食材を買うもよし、道端のヤードセールで野菜を買うもよし。
道沿いに無人販売所をよく目にします。野菜が本当に美味しそう。

私たちも安く、美味しいとうもろこしなどをゲットしました。

食べたものの例として…


ここらへんはスーパーで調達した食材たち。

さすがBBQの国だけあって、BBQ用に最初から串に刺されたサーモンと野菜が売られていたり、
意外と何とでもなります。

コーンは皮がついたままアルミホイルに包んで炭の中に。めっちゃ甘かった。


変り種。ザリガニ (笑)
ボイルしたものが売られてました。1.6ドル。
カニとえびとシャコを足して3で割ったような味。安いし悪くなかった。



他にも、日本人5世帯でキャンプ行ったときのもの。

ほとんど種がないアメリカのスイカや、手に入りやすい貝やえび、
そしてステーキなど、アメリカらしいBBQが楽しめます。

最後に…


州立公園は禁酒です。

…が、意外とみんな飲んでます。普通にお酒を持って歩いている人も居ます。
だからといって、飲んでも良いというわけではありませんが、とにかく節度を守って。
トラブルに巻き込まれてもダメなので、たしなむ程度に。

ちなみに写真の緑色の感、Geneseeはロチェスターの地ビールです。
美味しい。350ml缶だと12本で6ドル。日本円で1本50円くらいです (笑)


5.最後に

アメリカはとにかく自己責任の国なので、日本に比べてかなり自由に遊べます。
だからといって、何でもありって訳ではなく、責任の取らされ方は日本より重いはずです。
何が言いたいかというと、日本の花見や海の家の感覚で行くのはちょっと違うよということです。

日本でなかなか見れない広い夜空の下、
ゆったりとキャンプファイヤーを眺めるのもいいものです。

外国人のお父さんが子供たちに話を聞かせたり、みんなで歌を歌ったり、
あぁ、いい家族だなーの典型を簡単に形にできる場所です。

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