2012年7月13日金曜日

無料即日エイズ検査@茨木保健所


すごいタイトルですが、その通りのことを受けてきました。


結果は陰性でした。



エイズ検査を受けよう!なんて偉そうなことを書くつもりはありません。

必要性を感じないと動かないのが人間の性です。

大丈夫だろう、そんなの受けなくても、人間いつかは死ぬんだって、時間の無駄、
それはそれは沢山の受診を見送る理由は出てきます。

だって、俺がそうでしたもん (笑)

だけど、今回、私が受診を決意したときにお世話になったのが、
実際に検査を受診した方々のBlog。

これから起こることを少しでも知ることが出来て、安心することが出来た。

もし、どこかに受診を迷っている方がいれば、その人の肩の荷が下りるように、
できれば少しでも背中を押せればと思って、文章を書きます。


さて、今回の受診したきっかけは、彼女が出来たから。

最近、死にたくないと心の底から思うようになった。
若さに委ねて自暴自棄を振る舞ったこともあったけど、遠い昔に思える。

自分1人で生きることは意外と容易くて、何とでもなると思える。
きっと、彼女が出来なかったら、ずるずると受けないまま過ごしていたと思う。

ただ、彼女が出来て、先の見通しが立つと景色が一変する。
俺にとってはいい意味で責任を感じる。しっかりしなきゃって。

大げさに言えば、死ねないって。


そして、エイズ検査を受診。なぜ、エイズの検査なのかというと理由は3つ。

1. 後輩の勧め
2. 大阪府警察官募集のポスター
3. 卒業旅行のバス運転手の言葉


まず、1つ目の後輩の勧めは、その通りで、先週の金曜日に飲んでた時に言われた。
「三上さんは受けといたほうがいいですよ」って。

確かに、人並みには風営法適応店を利用したことはある。

そして、大学時代はともかく、大学卒業~大学院入学の際にお付き合いした人の
恋愛遍歴はよく知らないままだったし、派手な交友関係を持っていたように思う。

身に覚えがある。身に覚えがないと言い切れない。

怖かった。もしかしたら…って。
色々、エイズについて調べ出すうちに、「もしかしたら…」 の仮定がどこかに行った。
「俺、エイズだわ…」 なんて錯覚して、希望と絶望と不安でごっちゃごちゃ。

何だかんだで、エイズにかかってエイズで苦しむなんて俺らしいな…

なんて、勝手に 「俺らしさ」 が確立されてしてしまった。
個性を育むと謳っていた、ゆとり教育ですら真っ青の「らしさ」 の急な確立。

受診までは怖かった。
いくら、エイズが不治であっても、投薬で発症を抑えられる医療の進歩があったとしても。
諦めてて、やっと手に入れたものが、フッと手からこぼれそうな感覚だった。

受診の前日 (昨日) なんて怖くて、色々考えて明け方3時まで寝付けなかった。
寝てる間にストレスが溜まりすぎてのだろう、鼻を掻きまくって起床時には顔と手が血まみれ。
陰性とわかって家に帰ってきた日 (今日) なんか、家に着いた途端、その鼻血が再発。
5分間、ティッシュで鼻を抑え続けた。

そんな状態。とにかく検査を受けて、はっきりさせて楽になりたかった。


2つ目の大阪府警察官募集のポスターは、家の近所の交番で見かけてた。

その、ポスターの中心に書いてある言葉にグッと来た。
「何かあったとき、何かできる職業は、意外と少ない。」

その通りだと思う、納得させられる、警察官がカッコよく見える、素敵なフレーズだと思った。
それが、エイズ検査受診と結びついたのは、本当に思いつきだった。

「絶対っていうことを、相手に示すことができる事柄は、意外と少ない。」

少し語呂を合わせて書き換えてみた (笑)

世の中、絶対なんて、なかなか示すことはできない。
“口先だけの花束” なんて歌詞があるくらいで、言葉ですら絶対は有り得ない。

でも、検査結果は絶対である。
この結果は、数少ない、俺が相手に示すことができる俺の絶対。そんな風に思えた。


3つ目は卒業旅行のバスの運転手の言葉は、大学学部の卒業旅行で。

学部の友人らと5人で下呂温泉に1泊2日のバス旅行で卒業旅行に行った。
その温泉で、俺らは貸切り状態の露天風呂ではしゃいでた。
そこへ、その旅行バスを運転していた運転手 (推定30代) が入ってきた。

そして、おもむろに俺らに、男たるもの!って言う講義が始まった。

昔は遊んでいたこと。今は家族を持ったこと。
そして、家族を持つときにエイズの検査をしたこと。

バスの運転手さんも怖かったと言ってました。
でも逃げたくなかったって。男としてのケジメだと。

当時の俺は、急にこの人は何を言い出すんだろうと思ってました。
でも、そのおかげですごく印象に残ってました。

だから、俺も賛同。これでも、男のケジメです。



前置きが長すぎた。色々、本当に考えていたので。そして、検査を受けることを決意。

最初はHIV検査相談マップというサイトで調べ出した。
http://www.hivkensa.com/

最初は、日曜日に無料で即日検査してくれる、なんばに行こうと思ってた。
http://www.chotcast.com/


日曜の即日検査は人が殺到するから13時30分に先着40人の整理券を配布される。
だけど、整理券を待つために受付がされるくらいで、結局、14時開始の検査なのに
12時30分とか13時には待機しなければいけないことが、ネットで調べて分かった。

そして、思い立ったが吉日。

茨木保健所でエイズ検査を受けました。平日の昼間だけど、学生の特権で外出。
こっちも無料の即日検査で当日に結果が分かる。
http://www.pref.osaka.jp/ibarakihoken/tiikihokenka/hivkensa.html

当日検査はスクリーニングという、これで陰性なら絶対大丈夫!という
シビアな物なので感染していなくても陽性とでる確率はあります。
もし、スクリーニングで陽性ならば精密検査に回され1週間後に最終結果を知らされます。

あと、エイズはウィンドウ期間というものがって、感染後2~3か月は検査しても陽性になりません。
3か月以上経過しないと正確に判別できないのでご注意を。


そして、到着した茨木保健所。
節電のせいで薄暗く重苦しい雰囲気の中、2階の受付で番号札をもらう。




13時受付開始。到着したのは13時05分。平日の昼間、受付開始5分で14番目。
人が多い。開店休業状態だろうって考えはあっという間に崩れた。
結局、採血が終わって外に出る時には23番くらいまでの番号は聞こえていた。

あと、めっちゃ偏見だったけど、検査を受けにくる人がめっちゃ普通の人だらけ。

10代に見える女の子や、作業着の兄ちゃん、スーツ姿の営業マン風、
パッと見で20代の若奥様、大学生風の兄ちゃんなどなど…。

到着して約20分待たされる。番号で呼ばれて面接室に通される。

面接担当者は、おばちゃん。ここで検査の説明と面談。
面談では受診の理由も聞かれる。ここまで来て、隠すことないし本当のことを言った。

風俗店を利用する機会があって、昨年、心当たりあることがあった。
最近、交際する人が出来たので不安だったので。

あまりにも実直に答えたもんだから、おばちゃんが、フフッと笑った。

そして、申込用紙に記入。匿名OKなので、漢字でもカタカナでも偽名で構わない。
面倒なので、悩んだふりして、カタカナでフルネームを記載。

そこで面接終了、採血待ち。その間にアンケートを渡されるので答えておいた。

採血まで待つこと5分程度。
腕のいい、おばちゃんに血を取られて、15時に戻ってきてと言われて終わり。

薄暗い廊下のソファで待つことも出来るけど、気が滅入るので外に出た。

どうしようかと思ったけど、近くに前行ったカフェ 「Cafe茨木湯」 があるのを思い出した。
http://www.saho.cz/ibayu.html
立ち寄って、デザートプレートとアイスコーヒーをいただく。





もう、ドギマギしすぎて味気ないこと。美味しいはずなのに。
(帰ってから気が付いた。緊張しすぎていたのか、写真がぶれてる…)

バニラアイス、メープルパウンドケーキ、豆腐のチーズケーキが甘いとしか感じない。
コーヒーは苦いとしか感じない。

日帰りウォーキングのガイドブックを読みながら、
大丈夫と自分に言い聞かせて50分ほど時間を潰す。

そして15時に戻る保健所。既に検査結果の返却が順番に始まっていた。

約5分くらい待たされたかな。緊張とかじゃなく、もう半ば悟りを開いたような心境。

途中、検査結果返却の面談室から出てきた1人の男性がエイズ関連の
無料のリーフレットを全てとってカバンに押し込んで、早に去って行ったのが印象的だった。
その表情は、血の気が引いた訳でも、笑っても、泣いても、怒ってもなく、完全な無表情だった。

そして呼ばれた14番。俺。

面談室に通され、番号札を確認され、続いて名前も確認。
「本日はこのお名前でよろしかったでしょうか?」

明日もこのお名前ですと内心おもいながら、ハイと応じる。

「本日の検査結果ですが…」 (間を置かれる)
取り出される検査結果の用紙。ただ、肝心の結果の欄は折り曲げられて結果が分からない。

「本日の結果は…」 (また、間を置かれる)

「陰性でした」




クイズミリオネアのような流れだった。気が狂うんじゃないかと思った。
本当は一瞬だったのかもしれない。でも、それはそれは長い時間に感じた。

そして、これからも気を付けてくださいねと言われて見送られて、検査は終了。

きっと、検査結果を発表するときの間は、わざとなんだと思う。
怖いでしょ?これからは気を付けなさいよ、と。

レーザー研に帰って、落ち着いたら真っ先に、彼女にメールをしたのは言うまでもない。
本当によかった。今日、会った時の彼女の変わらぬ笑顔に、普通という幸せを感じました。


以上。めっちゃ長い文章になってしまった。

これを読んで、笑うなら笑っていただいて構いません。
心配しすぎ、これまでの行いが悪かっただけとの批判もあって然りだと思います。

でも、1つだけ最後に。

あなたは、「絶対に」 大丈夫ですか?

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